DIYにチャレンジ!
壁紙&ペイントで部屋の模様替え

壁紙を貼ったり、ペイントをしたり、手軽にできるDIYでお部屋をイメージチェンジしてみませんか?
実際に行ったDIYチャレンジの様子を計画・準備からペイントまでの前編と、壁紙の張替えから完成までの後編を連載にてご紹介します!

《 計画 》
壁は面積が広く、部屋の背景ともいえるもの。色や模様を変えるだけで、空間の印象が大きく変わります。まずは部屋をどうしたいか? 何をするか? 必要なものは何か? 手順は? など、計画を立てることからスタート。最初にきちんとプランを作っておけば、後の作業がスムーズです。

変身させる部屋:
神奈川県S邸・リビングダイニング
DIYにチャレンジする人:Sさんご夫妻
インテリアと手作りが好き。以前にもトイレの壁面をペイントした経験あり。今回はさらに広い面積に挑戦!

- 希望・目的
- 1.シンプルな白壁のリビングダイニングに少し飽きてきたので、部屋の雰囲気を個性的に明るくしたい。
- 2.ヴィンテージ感のあるカフェ風のスタイル、おしゃれなムードにしてみたい。
- 段取り・手順
- 今回は、「壁のペイント」「キッチンカウンターをアクセント的にペイント」「カウンター下の壁面に壁紙を貼る」の3つの作業を行う。どの作業から始めれば効率がいいか、手順を考える。準備する時間や乾燥させる時間なども計算に入れて。
- 方法
-
壁紙を使う…
気に入った模様の壁紙を貼る。 -
塗料を使う…
壁やパーツを単色でペイントする。

《 準備 》
いきなりペイントしたり、壁紙を貼ったりするのではなく、まずは下準備から。壁を掃除してホコリや汚れを取ったり、養生をしたりすることで、作業のしやすさと仕上がりの美しさに差が付きます。準備をおろそかにすると後で泣くことになるので、ここは手を抜かずしっかりと。壁の素材によっては下塗りが必要なこともあります。


天井や床など、広い面積はマスカーで覆って養生するといい。考えている以上に遠くまで塗料が飛び散るので、余裕をもって養生しておくのがコツ。

ドアなど建具のまわり、スイッチやコンセントのまわりはマスカーやマスキングテープを 貼ってしっかり養生しておこう。

スイッチやコンセントはカバーを外してから養生する。全体をまるごと覆ってしまえば、 安心して作業ができる。

《 ペイントする 》
壁を部分的にペイントするだけでも、部屋の印象は変わります。心配な人は狭い部分から挑戦してみては?冒険したい人なら、壁面によって違う色を塗り分けてみても素敵です。最近は機能性塗料も登場し、塗るだけで空気が浄化されたり、調温できたりと、居住空間が快適になるというメリットもあります。

今回使用した塗料
オプティマス インテリアペイント3Lパウチ。光と反応して室内の空気を浄化する機能性塗料で、今回塗ったのは「エッグシェル」という色。

必要な道具
マスカー・マスキングテープ・バケツ・ローラー・ハケ

バケツに塗料を入れて、水を少し加えてよく混ぜます。柔らかくし過ぎると塗りにくくなるので注意。
パウチを開ける前に袋の上からよく揉んでおきましょう。

今回はリビングダイニングの壁を一面だけ塗ります。広い面積のところは大胆にローラーを動かして、どんどん塗っていきます。細かくローラーを動かすと、ムラの原因になるので注意が必要。
壁に塗料をたっぷりつけて、薄く広げるのがきれいに塗るコツです。初心者は4mm程度の短毛のローラーが使いやすくておすすめ。


二人で作業すると早い! 壁がみるみる黄色に変わっていきます。壁の端も忘れず、しっかり塗りましょう。
壁の端やドアの脇など、細かい部分はハケやさらに細い筆などを使い分けてペイント。水性塗料なので、多少のハミ出しは修正できます。


塗り終わったら、少し離れて全体を見て、塗り忘れがないかをチェック。2度塗りするので、ムラがあったり、多少白い部分があったとしても大丈夫。1回目のペイントが終わったら、2時間ほどかけて完全に乾かします。

2回目のペイントが終わったところ。濃淡やムラもなくきれいな仕上がりに、塗った本人たちもびっくり。ある程度乾いたところで、養生やマスキングテープをはずしたら、壁面のペイントはこれで終了です。
TIPS
アクセント的に狭いパーツを
ペイントする
ヴィンテージ風おしゃれカフェスタイルを目指し、キッチンカウンターの縁の部分をペイント。狭いパーツなので、塗料はすべてハケで塗っていきます。もちろん養生も忘れずに。面積としてはごく小さな部分ですが、効果は抜群です。ごくありふれた印象だったキッチンカウンターにアイアン風の渋いテクスチャーがプラスされて、グッとこなれた雰囲気になりました。

渋い光沢のある仕上がり。同じ塗料でランプシェードやドアノブなどをペイントしても面白い。

ハケ目がなるべくきれいに出るように、慎重に塗っていきます。濃淡があっても、それもまた味わい。

シュッペンパンザー塗料
扉や手すりなどに使われることが多いアイアン塗料。鉄はもちろん、その他金属、木やプラスチックなど、幅広いものに塗ることができる。パール顔料を含んだ美しい色合いが自慢で、塗装面が擦れることで、深みのある光沢が現れる。
(問)クロコアートファクトリー(シュッペンパンザー塗料日本総代理店)
TEL:045-664-4078 http://www.crocoart-factory.co.jp
次回は後編、壁紙の張り替えから完成までをご紹介します。お楽しみに!